モデルハウス購入は得なのか?

モデルハウス


「○○展示場のモデルハウスを、○万円にてお譲りいたします」こんなチラシ、見たことありませんか?

住宅展示場のモデルハウスは、大体5年前後で建てかえられるため、その際にモデルハウスを販売する業者も多いです。

しかも、展示場モデルハウスといえば、あれだけ豪華に立派につくられているというのに、たいてい1000万前後の超格安で売り出されています。
抽選販売となりますが、「当たればもうけもの、ダメモトで申し込んでみよう」と考えて応募する方も多いでしょう。

応募条件としては、これを建てられるだけの土地を持っているか、あるいは当選すれば土地探しをきちんとできるか、というところが一番のポイントになってきます。

そんなわけで、ほとんどの人は「当たったら土地を探そう」と考えて応募するのですが…これがなかなかやっかいなんですよね。なぜなら、モデルハウスをそのままの形で建てられる条件の土地なんて、そうそう手が出るものではないからです。

そもそも、モデルハウスは大きいです。
一般住宅のほぼ倍ぐらいの大きさのものが多いのではないでしょうか。
当然それに対応できるだけの敷地が必要です。

展示場モデルハウスの、建物だけではなく敷地も冷静に見て下さい。
どれだけの面積を使っていますか?
それに敷地の形だって、きれいな四角形ばかりで、間口もとほうもなく広いです。
しかも、展示場ではモデルハウスの前後が道路になっているケースも多いので、実際よりさらに余裕があるように見えてしまいます。

面積も間口も広くてきれいな四角形の土地。
これだけでも探すのは大変です。

そしてもうひとつは、モデルハウスの方角が、展示場でお客さんが見てまわりやすい方向にむけて建てられているので、物件によって接道面は東西南北バラバラです。

この接道方角もあわせた土地でないと、そのままでは建てられないことがほとんどです。これらの問題を無視して、無理にそのままの状態で建てると、玄関が道路に面してなかったり、窓の位置関係で日当たりがよくなかったり、なんてことにもなりかねません。

…これだけの条件が整った土地を用意できる人が、一体どのくらいいるでしょう?結局は、大幅なプラン変更となり、何だかんだとお金がかかってしまうのがオチではないでしょうか。それでも、プラン変更をしても、物だけで見ればグレードを考えると十分トクだろうと思う人もいると思います。

確かにそのとおりです。しかし、かなりのお金持ちでないかぎり、土地で、そしてプラン変更で、いろいろ無理をすることになります。

そして結果的には、「普通の家」なら、十分おつりがくるほどの金額になってしまうことも多いのではないでしょうか。

さらに言えば、モデルハウスはあくまで見せるために建てられた家です。
展示場モデルハウスを見ただけで、実際の使い勝手をきちんと想定できている人が、いったいどれだけいるでしょうか。

以上のことを承知の上で、抽選に申し込むのならまったくかまわないと思います。
しかし外れたら、その後は確実にそのメーカーからのセールスやキャンペーンのお知らせが来ますので、これは覚悟しておきましょう。

モデルハウス抽選に申しこむということは、土地もある程度のメドがつけられそうなクラスの、はっきりいって「上客」とみなされます。

しかもそんな上客が本気で家探しをしている。これを逃すはずはありません。抽選後すぐに、「今回残念ながら抽選にもれた方にも…特別価格のキャンペーンをご用意しております!!」

しかし、メーカーにとってはそもそもこっちがメインだということをお忘れなく^^;モデルハウス販売を先着順ではなく抽選にする最大の理由は、見込み客をより多く集めるためですよ。

通常のチラシのポスティングなどより、ずっとずっと効率がいいんですよね。
言い方は悪いですが、大量のカモがネギしょってやってきてくれるわけです^^;

抽選会場で雰囲気を盛り上げ、当たった人は大喜び、はずれた人にもまた特別価格のチャンス…これを一気にやられてしまうと、雰囲気にのまれて、こんな大きな買い物なのに、衝動買い同然になってしまう人もいます。

他との比較もなく、ただ雰囲気で決めてしまう…これは一般的な住宅建築・購入のケースではほとんどありえない異常な光景だと思っていいでしょう。

モデルハウスの抽選申し込みを検討しているなら、まず「特殊な家であるモデルハウス」を実際に建てることの難しさを十分に理解して下さい。

そして、抽選後のキャンペーンに、その場ではけっしてのらず、家に帰って冷静になる時間をおいてから、じっくりと検討して下さいね。

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